「天下りあっ旋全廃に反対したらもう自民党には票を投じない」バトン


俺は二十歳を過ぎてから、あらゆる選挙において投票権を行使する機会を逃したことがない。特定の支持政党は今も昔も無いが、その全ての選挙おいて自民党にだけは票を投じなかった。筋金入りのアンチ自民だったのだ。


その俺が、2005年の衆議院選挙で生まれて初めて自民党に票を入れた。


郵政民営化に賛成というのもあったが、それ以上に小泉の非派閥的な姿勢を支持したからだ。小泉最大の功績とは、自民党の派閥システムを弱体化して、官邸の権限を強化したことだと俺は思っている。法案の通過よりも、政治システムを変えることの方が困難だからだ。


かつての糞いまいましい派閥政治・密室政治に較べれば、ポピュリズムの方がよっぽど民主主義的というべきだろう。竹下首相の言語明瞭意味不明瞭なんて最悪だった。あんなもんは民主主義じゃねえ。それよりはワンフレーズ政治の方が、どれだけマシなことか。もちろん小泉に不満な点は数多くあったが、社会党がいくら何をしようと、共産党が何をしようと崩れなかった、自民党内派閥まずありきの政治を壊したのだ。小泉を評価せざるを得ないだろう。


さて、今の政権。よほど素晴らしい改革でもしない限り、再び自民党に票を入れるつもりはなかったが、もしも公務員の天下り制度を完全に廃止させることができたなら、他のことには多少目をつむっても、断然支持しよう。


何が問題かって、公務員の連中は、民間に天下りするだけではなく、半官組織やファミリー企業を無数に作り、天下りするためのポストを生み出しているということが問題なのだ。それがそろいもそろって無駄の多い組織や企業ばかりで、公共事業にぶら下がり、間接的に国庫から金を吸い取っている。天下りの連中は数年席を置くだけで、そこから巨額の退職金を貰うという仕組みだ。


国家公務員ほど派手ではないが、地方公務員の天下りというのもある。母数となる地方公務員が多い分、この天下りも無視できない。


国家公務員、特に官庁トップクラスの給料は民間企業社長クラスの給料くらい出してやれ。そのかわり、退庁後の就職を禁じるくらいの勢いでよろしく。


もしも天下りを完全撤廃できたら、金正日政権を崩壊させるよりも、高く評価するぞ。


つーかだな、こういう意見を掲げて人々の支持を集めるべきなのは民主党のはずなんだが、あいつらはなんだ、寝てるのか?