著作権保護期間を70年にするだなんて、ふざけんなバーカ!


著作権保護期間は延長すべきか 賛否めぐり議論白熱


どう読んだって、こりゃあ圧倒的に反対派の方に理があるだろう。金が欲しいならば、現在の著作権料収入を増やす方向に改正すればいいんであって、期間延長させようとするのは筋違いだ。

なぜ著作権法で遺族の生活保障までしなくてはならないのか分からない。」「自分の死後、家族の生活を守りたいと思うのは、作家もそば屋やうどん屋の主人も同じ。作家の遺族は著作権法で保護されるが、そば屋・うどん屋の遺族を守ってくれる『そば屋法』や『うどん屋法』はない。(中村伊知哉氏)

そばやうどんと一緒にしてもらっては困る。作家の作品は残るが、そばやうどんは私にも作れる。(松本零士


全然分かってねーよ松本零士アホだ。著作者当人が金を貯めて子孫に残す分には誰も文句は言わねーけどな、それが出来ないなら、子孫は子孫でちゃんと働いて稼げってーの。みんなそうやって生きてるんだよ。クリエイターの子孫は特別な存在だとでも思ってんのか?


リエーターが『子孫に利権をそっくりそのまま残したい!』と願うのは、消費者が『著作料なんて払いたくねぇ!』と要求するのと同じレベルのエゴだろ。しかも、作品誕生から70年じゃなくて、死後70年だぜ。作品完成から30年さえ生きれば、1世紀以上も利益を上げられるわけだ。著作者当人が85歳で死んだとしたら、孫の孫はもちろん、その孫まで恩恵に預かれる可能性があるね。こんな長期に渡る既得権益保護制度なんて、他になかなか無いぜ!!


さて、ここで問題です。貴方の祖父の祖父、祖父の祖父の祖父は、それぞれ何人いますか?全員の名前が言えますか?


もちろん言っとくが、著作権料を払いたくないわけじゃねーんだよ。好きなクリエーターに直接届くなら、もっと金を払ってもいいとすら思うぞ。そういうシステムを作るべきなんじゃねーのか? ただし、ツマラン著作物には金を掛けたくないし、中間業者や著作者の子孫を儲けさせたいわけじゃないけどな。

「ヨーロッパで死後70年保護されると聞くと『同じような物を作っているのになぜ日本だけ50年なんだ』と思う。『日本も70年にして下さい』と訴えても『お前の作品はもうかっていないから50年でいいんだ』と言われると、わたしも意欲をなくす」(三田誠広


馬鹿かコイツは。どうぞ意欲をなくしてくれ。ヨーロッパやアメリカが阿呆な事をしてんのに、それを真似てどうすんだ。むこうで保護期間を延長させた連中は、保護の切れそうな著作権を使って今後も儲け続けたいだけで、クリエーターのことなんてホントは考えてねーよ。


現行の死後50年だって長すぎるくらいだ。特許権の存続期間は出願から20年しかないんだぞ(死後じゃねーぞ)。意匠権なんて15年。普通は生きてるうちに失効だ。だからと言って、科学者や技術者から新しい発明へのモチベーションが無くなるもんじゃないだろ。もしも特許保護期間が発明者の死後70年になったなら、一部の既得権益者が儲けるだけで、科学技術の発展は明らかに阻害されるぞ。



まぁしかし、実のところ、この問題は作家や漫画家の話じゃないんだよな。保護期間延長で最も恩恵をこうむるのは、松本零士だとか三田誠広じゃないからな(ここポイント)。


ハッキリ言えば、主に海外の大手映画会社・音楽業界・テレビ局が、最大の著作権所有者であり、保護期間70年化を強く求めている連中だろ。もちろん、こういう議論の場面にそういう連中は直接出てこないけれどもさ。あいつらは松本零士とかと違って、政治力があるからなー。ヤバいぜ。



ふと気になったのは相続税のこと。一応、著作権の相続にも相続税がかかるらしいんだが、具体的な計算については資料がなくて分からなかった。たとえば、世界的な著作物であれば、数十年間の間に億レベルの利益を生み出すこともあるだろう。そうすると、遺族が支払う相続税も巨額になると思うんだが、実際そんな払ってるのかね・・・。